スポーツ歯科
大切な歯を顎を守りましょう
「スポーツ選手は歯が命」と言われるように一流のアスリートは歯をとても大切にします。歯を大切にするということは、虫歯を作らないだけでなく、しっかりとした正しいかみ合わせができていることや、自分にあったマウスガードを装着してケガから自分を守るということを含みます。
ブラジルのプロサッカー選手は、プロ選手になるためには虫歯がなく、しっかりとかめることを求められています。実際に、ブラジルのサッカー選手のお口の中をみる機会がありましたが、虫歯は完全に治療されており、歯茎も非常にきれいでした。
スポーツによる外傷について
スポーツによる口腔領域の外傷としては口唇、頬粘膜、舌の裂傷、歯の打撲、歯の破折、歯の脱臼、顎骨骨折などがあげられます。スポーツを楽しむためには、スポーツ外傷に対する正しい知識と対処法を持ち、怪我を予防する対策が必須となります。受傷してしまった際には、一刻も早く歯科医院、または、口腔外科を受診することが大切です。特に、歯が脱臼(抜けてしまう)してしまったら、湿らせた、きれいな状態で急いで歯科医院にもっていけば、元に戻る可能性があります。抜けた歯を浸しておく保存液もあります。
マウスガードで思い切ったスポーツを
マウスガードは、スポーツなどでの歯の破折や歯肉、舌、口唇のケガ、顎骨の骨折を予防し、また、脳しんとうなど脳へのダメージを軽減します。さらに、しっかりとくいしばれることで瞬発力がアップするなど運動能力の向上と、装着している安定感から思い切ったプレーができるという心理効果もあります。
マウスガードのメリット
- 口唇・舌の損傷が減少
- 歯牙の外傷が減少
- 下顎骨骨折・脳震盪の予防
- 時間と治療費の節約
マウスガードの義務化について
競技によって、使用が義務化されている場合と、推奨されている場合があります。
義務化されているスポーツ
- アメリカンフットボール
- キックボクシング
- ボクシング
- 総合格闘技
- その他顔面強打がある格闘技
一部義務化されているスポーツ
- ラクロス(女子のみ)
- アイスホッケー
- 空手(団体による)
- ラグビー(高校ラグビー)
- インラインホッケー(20歳以下)
装着が有効なスポーツされているスポーツ
- ウエイトリフティング
- サッカー
- ソフトボール
- ゴルフ
- ハンドボール
- テニス
- バレーボール
- 陸上競技
- 自転車競技
- 体操
- スキー
- スノーボード
- 射撃
- 弓道
- 剣道
- アーチェリー
- ボディービル
- アームレスリング
- ハンググライダー
- 馬術・乗馬
- スケート
- カヌー
- 水球
- 野球
- レスリング
- 相撲
- スカイダイビング
マウスガードの種類
ストックタイプ
選手自身がスポーツ用品店などで100円から500円程度で購入し、無調整で使用するタイプ。 既製品で形が変えられないので、噛んでいないとすぐに落ちてしまいなかなか口に合いません。
マウスフォームドタイプ
ストックタイプと同じく市販で販売しており、選手自身が使用説明書を見ながら形成するタイプ。 熱を加えて自分に合う形にしますが、歯列の形態によってはしっかり合せることが難しいため、 装着感や発声に難点があり、競技中に顎関節への問題が生じやすいといわれています。
カスタムメイドタイプ
歯科医師が歯列のかたどりをして作成するタイプです。形態・色・硬さなどの点で自由度が大きく、他のタイプに比べ違和感が少ないので安全性の面からも選手の期待に答えることができます。 カスタムメイドのマウスガードを装着することにより、頭部に加わる衝撃を吸収し、脳震盪の予防も期待できます。 歯列全体を隙間なくしっかりと覆っているので衝撃を局所に集中させず、分散させる効果があります。
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カスタムメイド
ラミネート1枚法 -
カスタムメイド
ラミネート2枚法
当院のマウスガード制作について
ササキ歯科では1人1人の歯並びや口腔内の状態に合わせたマウスガードを制作しています。 成人の方はもちろん、中・高校生のマウスガードを多数製作しているので、お気にご相談ください。